県道238号浜比嘉平安座線

★県道238号浜比嘉平安座線

起点:うるま市勝連比嘉
終点:うるま市与那城平安座

総延長:2,270m
実延長:2,270m


1997年に全通した、離島アクセス県道です。


★起点は本来うるま市勝連比嘉ですが、当ページでは、うるま市与那城平安座よりご案内致します。



県道10号伊計平良川線、海中道路を経た平安座島より、浜比嘉島へ、県道238号線は分岐します。
現在平安座島も浜比嘉島もうるま市域となっていますが、2005年の市町村合併までは、平安座島は与那城町、浜比嘉島は勝連町と行政区域が異なっており、浜比嘉島は勝連町からは行けない、いわば「飛び地」となっていました。


浜比嘉島はこの県道の浜比嘉大橋が架橋されるまでは、当時の与那城町の屋慶名港からの連絡線で行き来していたそうです。


県道238号線に入るとすぐに終点表示があります。こちら側が終点なのですが、今回は終点よりご案内致します。


県道238号線は一直線に浜比嘉島を目指します。


浜比嘉大橋に入る手前に、この橋の立派な説明板があります。以下説明文より。

光り輝く海とやすらぎの島へ
浜比嘉大橋
浜比嘉大橋概要
本橋は、沖縄県離島振興開発計画で位置付けられた橋梁整備事業であり、勝連町浜比嘉島と与那城町平安座島を結ぶ海洋架橋です。
浜比嘉島、平安座島を始め多くの島々が浮かぶ周辺海域は、風光明媚な海洋景観を呈し、沖縄リゾートマスタープランにおいて重点整備地区に指定されています。また、本橋の航路部は各島々に点在する多くの港湾、漁港施設を結ぶ主要な航路となっています。
計画整備にあたっては、周辺環境、港湾整備との調和、整合を図り海上交通を確保しながら進めてきました。
また本橋では、架橋地点の地域特性、自然環境を調査し、橋が生活空間の一部として関与するように、周辺の存在感を考慮した景観検討をおこない、平安座島、浜比嘉島周辺の自然環境、歴史・文化や生活・産業から見た景観特性から、橋梁景観形成のイメージテーマを「光り輝く海とやすらぎの島(コバルトブルーの海と緑の島々)」と設定しました。
本橋は、浜比嘉島の離島苦を解消し、地域産業の形成、発展に大きく寄与するものとして期待されています。


平成3年度から平成8年度の事業年度をもって完成した浜比嘉大橋は、延長1430,066m(内橋梁部900m)、県内3番目の長さを誇ります。


浜比嘉大橋に入ります。
歩道は、赤いセン瓦(県産瓦)が島へ伸び、神秘の島へ向かう荘厳な気持ちが高まっていくよう表現されているそうです。
また親柱は、太陽の象徴である宝珠を戴いたデザインと勝連城の石垣の曲線や山原船の舳先の持つ曲線をイメージした象徴的なデザインとしているそうです。
なお橋梁部は、全線駐停車禁止とnなっています。


高欄はシンプルなデザインを基本とし、途中には中間柱を設け、自然環境にマッチしたレリーフが設置されています。また、浜比嘉島、平安座しまの小中学生によって描かれた絵画が焼き付けられて設置されている部分もあります。
それぞれいくつかの種類がありますので、現地でご確認下さい。


橋からは、青い空、白い雲、コバルトブルーの海が見え、心地よい海風は最高の散歩道です。
なお橋の両端に無料で利用できる駐車場があります。


橋の二箇所にバルコニーが設置されています。このバルコニーは、橋を渡る人々が周辺の雄大な自然景観を楽しく眺められるよう整備され、また、沖縄を中心にデザインされた方位板と、両島の結びつきを抽象的に表現したデザインモチーフが設置されています。


下を眺めてみます。
底まで透き通る透明な海が美しく輝いています。
底に直線状に並ぶ黒い点々は、漁業の為の何かなのでしょうか。


浜千鳥でしょうか。浅瀬で羽を休める白い鳥が見えます。
飛び立つと旋回して餌の魚を探し、見つけると暫くホバリングして狙いを定め、チャンスが着たら海へ一気にダイビングして漁をする姿が観察できます。可愛いのですが、彼らは狩人です。


橋の頂上に、風力観測装置が設置されています。浜比嘉大橋は、風速25m/sec以上となると、通行規制がかかります。
ちなみに、下のレリーフのモチーフは松だそうです。


橋を渡り、浜比嘉島に入ると、T字路になります。浜比嘉島は、浜地区と比嘉地区とに別れており、右にいけば浜地区、左にいけば比嘉地区になります。県道238号線は左に折れます。


橋の入口近くに、「橋詰広場」と呼ばれる公園があり、展望台に駐車場、トイレ、自販機などが設置されています。


展望台からは、平安座島に伸びる橋を見る事ができます。


公園には、浜比嘉大橋開通記念碑が建っています。


記念碑の裏には、歌が彫られています。


浜比嘉島に入ると、県道238号線は、落ち着いた離島の道となります。


静かなシーサイドウェイを走ります。


比嘉の集落が見えてきました。


消防団の詰所の前が県道の起点です。0kmポストがあります。


架橋されて約10年、昔から変らない風景もあり、変っていく風景もある様です。昔からの神々の島の顔、ホテルやビーチの、リゾートしての顔、どちらも浜比嘉島の顔です。静かな島ですが、魅力的な島でもあります。




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