国道329号
辺野古バイパス


久志北交差点より、辺野古バイパスが始まります。
嘉手納基地を一望する丘を「安保の見える丘」と称するのなら、この道は「安保の見える道」、「米軍基地移転に伴う国の北部振興策が露骨に見える道」とでも言えそうです。


まずは、「国際海洋環境情報センター」。独立行政法人海洋研究開発機構の保有する、主に深海に関するデータの集積、発信基地として、2001年に設けられました。施設内には展示スペースもあり、美しい海の映像や船舶の模型などを見る事ができます。


続いて「名護市マルチメディア館」。名護市が設置し、「特定非営利活動法人NDA」が運営しています。ちなみにNDAとは「Nago Development Authority:名護経済特区開発機構」の事だそうです。企業のコールセンター等が入居しています。1999年に設立されました。


そして「沖縄北部雇用能力開発総合センター」。「独立行政法人雇用能力開発機構」が運営しています。役割は、沖縄県北部での、雇用開発及び能力開発における総合的な中心施設、と、名称がそのまま説明になっています。2003年に設置されました。


クライマックスは、225mの辺野古大橋を渡った先に広がる「国立沖縄工業高等専門学校」。2002年に設立され、2006年より学生を受け入れています。


国道をまたぎ、学生寮とキャンパスとを結ぶ全天候型の歩道橋です。国立の施設なので、これも一種の国道でしょうか。
この歩道橋、ウェルカムアーチの役割もしているのかもしれません。ようこそ甘い汁辺野古を中心とした素晴らしき沖縄の未来へ!


辺野古大橋から、眼下に広がるはずの辺野古の街と辺野古の海を眺めてみようと思いましたが、約9億円で建設されたと言われる、大きな建物が街を覆い隠している様で、ここを取り巻く現状と未来を象徴している様に感じました。


辺野古交差点で旧道と合流し、辺野古バイパスは終わります。国道329号は引き続き名護市街を目指します。
なお、辺野古大橋を含む辺野古バイパスの開通は1994年ですので、基地建設問題と辺野古バイパス建設は無関係です。








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