崎山馬場ギャラリー

赤マルソウ通りと、首里城からの道との交点より、崎山馬場(さきやまばんば)ギャラリーが始まります。一般には馬場通り、首里馬場通り、崎山馬場通りなどと呼ばれており、あまり、崎山馬場ギャラリーとは言われていない様です。
以下、説明文からです。

崎山村、赤田村、鳥小堀(トゥンジュムイ)村(現在の首里鳥堀町)は、首里三箇(しゅりさんか)と呼ばれ、王府時代から庶民の町として栄えました。特に廃藩置県(1879年)以降は、泡盛作りが盛んに行われ、県下にその名を轟かせました。
ここから(注:左画像)90m行った所から、直線に東へ延びる約230mの道は、かつて「崎山馬場」(サチヤマウマウィー)と呼ばれ、王家御用の馬場でした。ここでは、特に馬術訓練が行われ、時には王様もお出ましになってその様子をご覧になったと伝えられています。
また、崎山村の人たちは、この馬場を利用して綱引きを行っていました。
馬場であった道は再整備がなされ、せせらぎや彫刻のある「崎山馬場ギャラリー」として、今でも崎山地区の中心的な道空間となっています。


入口の所にある泉です。自然のものなのかどうかはわかりません。


泉の後ろにある彫刻。「散歩道 喜名盛勝」と書かれています。
この道には、彫刻がいくつか置かれています。これが、ギャラリーという名称の由来ですね。


崎山公園の入口と、崎山遺跡です。
崎山遺跡は、旧石器時代の遺跡で、鹿の角や骨が発見されているそうです。
ここから入ると崎山公園という小高い丘になっている場所に出ます。ここからは、眺望が開けています。木陰もありますので、昼寝するのもいいかもしれません。


道はタイルの様なもので舗装され、一部せせらぎがあります。車で通ると、ガタンガタンとしますが、歩くには良い道です。


「野武士 下川昭宣」と書かれています。芸術って難しいですね。


「貉(むじな) 小野譲二」


直線になりました。この辺りから馬場跡なのでしょうか。


大きな角の羊の様です。
「お山の大将 青木三四郎」


暑い日でしたので、パラソルの下でボンネット開けて車も休んでいます。なんか、こちらも一つの芸術ですね。


首里の銘酒、泡盛「瑞泉」を造っている、瑞泉酒造株式会社です。


車のボディにラベルが描かれていました。


敷地を覗くと・・タイ王国領事館?


調べてみましたら、瑞泉の一角が、在那覇タイ王国名誉領事館となっているそうです。名誉領事は社長さんでしょうか。
ご存知だと思いますが、泡盛の原料はタイ米です。おそらくその関係で、名誉領事となっていらっしゃるんでしょう。


「LEDA  JULIO E. GOYA」
私には判りません。角度を変えると何かに見えたりするんでしょうか?


丁度お祭りの日前後に通りましたので、ちょうちんがぶら下がっています。


ちょうちんは、やっぱり地元瑞泉のマーク入でした。


こちらはレリーフ作品です。サガリバナの葉にさえぎられて見えにくいですが、「軍鶏 金城実」と書かれています。


崎山公民館です。ここは王府時代の「崎山馬場御桟敷跡」だそうです。以下説明文よりです。

崎山村は、首里八景の中で「崎山竹籬(サチヤマチクリ)」と題して詠まれ、竹に囲まれた家々のたたずまいに、ひなびた村の趣がうかがえました。
村の中には王家御用の馬場「崎山馬場」が東西に延び、馬術訓練が行われました。その様子をご覧になるため、王様がお出ましになる時、この辺りが御桟敷(ウサンシチ)となりました。


塔の上に、馬をかたどったモニュメントがあります。一連の彫刻群とは別だと思いますが、一番判りやすいですね。


崎山公民館のお隣の建物です。コンクリートブロックだけでできてる様な・・・。必見です。


その向かいの古い石垣です。いくつかの穴がどうも弾痕っぽいです。今は平和な首里の街ですが、戦争中は激戦地区でした。この辺りも、弾が飛び交っていたと思われます。


途中からこの道を曲がると、いくつかの史跡を巡り、金城ダム方面に向かいます。守礼門より崎山馬場ギャラリーを抜け、金城ダムの敷地にある、ヒジ川橋まで、歴史散歩の道「ヒジガービラまーい」に指定されています。


「薫風 西村貞雄」


ここまで綺麗に整備するのであれば、電柱の地中化もした方が良かったのではないかと思いますが。


マチヤグヮー。


「S目Y科N属K種 能勢裕子」
ごめんなさい。私の理解の範疇を超えています。こういう芸術作品を設置する際の、作品の選定基準ってどうなっているんでしょう。


この交差点で、崎山馬場ギャラリーは終わります。ここを左折すると、赤田首里殿内小路(アカタスンドゥンチスージ)で、県道29号那覇北中城線鳥堀交差点近くに出ます。直進すると、大門道(ウフジョーミチ)で、県道82号那覇糸満線「環状2号線」に出ますが、車では抜けられません。


崎山は泡盛の古里、ひっくり返して、山崎にすると、サントリーの古里・・。関係ないですけどね。
しかしまぁ、芸術というのはよくわかりませんな。




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